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ベルナール・ビュフェ美術館
JUGEMテーマ:おすすめ美術館&ギャラリー
 
 三島、クレマチスの丘の敷地内にある、
 ベルナール・ビュフェ美術館

 ここはとにかく展示が多く充実していて見応え
 があり、また、建物が素敵だった。設計は菊竹
 清訓によるものとのこと。

 受付の背後に雰囲気のある扉が控え、それを
 開けて進むと、くねりとカーブした渡り廊下で、
 右側の壁面には絵が並び、左側は全面ガラス
 張りで、中庭の整然とした石畳が視界に入って
 くる。この廊下だけでも心惹かれるものがある。
 まるで異空間に繋がる通路のようで。ここから
 先は、めくるめく、ビュフェの世界。

 もともと結構気になる作家ではあったけど、ここ
 までまとめて作品を観たのはもちろん初めて。
 好き。好きになりました、ビュフェ。

 特に風景画と静物画が好きだと思った。
 風景は、いつかどこかで見たような、自分の知って
 いる場所のような、だけど物寂しい景色が描かれた
 ものが多くて、特に大きいサイズの作品の前に立つ
 とスーッと中に入っていけそう。静物画はデザイン性
 が高く物のフォルムが可愛らしく色使いが綺麗。

 しかし人物画は自画像を含めて恐ろしげだったり
 やたら醜くデフォルメしたものが多く、この人って
 人間があんまり好きじゃないのかも、と思った。
 でも、ビュフェ本人は俳優のように美しい容姿の
 男性で(写真や制作しているドキュメント映像等
 を見ると)、イメージしてた人物と違っていた。 
 
| アート | 18:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スー・ブラックウェル 「Dwelling -すみか-」展
JUGEMテーマ:展覧会

 お、恐ろしい、驚異的な作品でした。

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 スー・ブラックウェルの「Dwelling -すみか-」展
 銀座のポーラミュージアムにて。 
 
150512_145847.jpg
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/event/13582

 母と「母の日」デートをして、間のちょっとした時間
 をつぶすのに考えもなしに立ち寄った展示だった
 のですが、すごかった。

 本を素材とした彫刻ってね、本の中に描かれてる
 モチーフを切り絵にして本の上に載っけてみたよ、
 くらいのものだと考えていたんですけど…。

 本を、本を、そのまま本当に素材にするの。
 ページを切って、立体的に立ち上げて、貼り合わせ
 たりこまかく細工したりして、本の上に三次元のオブ
 ジェを出現させるという。

 なんかその、細かい、細かすぎる作業から、発想
 そのものから、恐ろしい!!って思ってしまった。
 作品は小さくて繊細で美しく、それがお家の形に
 作られたボックスの中に存在していて、それぞれ
 の世界観に合ったライティングが施され、それを
 一つ一つの家を覗き込むような形で鑑賞するの
 ですが。この気持ちはなんだろう。惹きこまれる
 けど、ひどく心細い気持ちになるのです。入って
 はいけない世界に入ってきてしまったような。

 会場を暗くして、作品の中だけにほのかに灯り
 をともすような、その展示の仕様の効果もある
 のだとは思いますが。

 私も物心ついた時から本が好きだったから、本
 の世界が本当になったらいいな、実体化したら
 いいな、手で触ることができたらいいな、みたい
 なことは、子どもの頃考えてたけど、まさかその
 紙のページそのものを素材として実体化するとか、
 想像したこともなかった。

 本が好きな方には一見の価値ありだと思います。
 来月14日まで。
| アート | 20:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
とある社員のあるある絵日記展
JUGEMテーマ:展覧会

 銀座のアートギャラリーeggsにて現在開催されて
 いる、こちらの個展を観てきました。
 
 
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 「とある社員のあるある絵日記展

 イラストレーターで資生堂社員でもいらっしゃる、
 コンドウマリコさんの、イラスト絵日記展。

 資生堂労働組合機関誌「クリエイト」の表紙を、
 1993年から手がけけられてきたその約20年分
 集大成の展示です。
 
 ご自身の身の回りのあれこれ、ふと感じたこと、
 考えたこと、時に思い悩んだり、腹を立てたりも
 する日々を、その時々の流行や社会現象などを
 交えながら、可愛らしい脱力系の独特の絵柄で
 1ページの絵日記に仕立てた表紙イラスト。
 
 よくご自身を評して、「ネガティヴ」と仰るマリコ
 さんですが、すべて作品の中ではユーモラスに、
 ふふっと笑いがこぼれる面白ネタに昇華されて
 いて、きっとその「ネガティヴ」は人を楽しませる、
 「あるある」、な笑いを提供するための、原動力
 なのだなあと思いました。

 作品は柱から天井まで余すところなく。

150302_164616.jpg

 1993年から現在までの、イラスト年表。
 端から見ていくと「あったあった」ととても懐かしく、
 風俗史として見て面白かったです。

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 20年分なので電車のように長いです。

150302_164714.jpg

 資生堂シャンプー「ティセラ」とか、あったねー。
 EAST END×YURI、っていたよねー。
 だよねー。だよねー。So,DA.YO.NE.
 
150302_164547.jpg

 ご本人の制作秘話的インタビュー映像テレビ
 モニターで上映されています。

 ギャラリーも光がたくさん入るシンプルな空間
 で素敵でした。

 この展示は3月8日(月)まで。
 入場無料です。
| アート | 23:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
たよりない現実、この世界の在りか
JUGEMテーマ:現代美術

 お友達のブログでオススメされていたので見て
 きました。銀座8丁目の資生堂ギャラリーにて。

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 「点検口」と書かれた扉が入口です。

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 ここから先はネタバレ厳禁。
 ですが、ネタバレそのものズバリではなくとも、
 それに抵触する文章を、書いてしまうかもしれ
 ません。観に行ける環境にあり、観に行こうと
 思っている方は、できれば何ひとつ予習せず、
 いきなりこの扉をあけて中に入った方が良いと
 思うのです。ただ、いきなり行って、大事なこと
 に気づかず出てきてしまう場合もあると思う、
 自分がそうでした。なので二回観に行きました。

 撮影可能なエリアがあって、そこで撮った写真
 を二点アップしています。これも、行こうと思わ
 れてる方は見ない方が良いかもです。
続きを読む >>
| アート | 15:09 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Merry Merry Makeup
JUGEMテーマ:ヘアメイク
 
 昨夜は職場の合同忘年会で、懐かしい顔にも
 会えて楽しかった。時間無制限飲み放題食べ
 放題会費4千円ちょっと銀座6丁目ってお店を
 見つけた幹事さんエライ。昨日今日明日と3連
 チャン忘年会、頑張れ私の肝臓。

 その忘年会の前に、銀座の資生堂花椿ホール
 にて行われている、資生堂主催の企画展にお
 邪魔してきました。

 http://group.shiseido.co.jp/ginza/mmmakeup/

 作品展は7人のヘア・メーキャップアーティスト
 による創作写真展。 
 (私のガラケーちゃんの画像では雰囲気しか
  伝わらないと思いますが…申し訳ないです)

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 撮影に使用された衣装も一緒に展示されてました。
 (ちなみにこれは能年玲奈さんでお馴染Ne-netの)

 お近くの方は是非、立ち寄って実際にご覧になられて
 みてください。

 アーティストと衣装とモデルとが織りなす7様の世界観
 がそれぞれ個性的な美を描き出していて、それを照明
 を落としたホールで見上げるように鑑賞する、という形
 もより迫力を感じられ、素敵な展示でした。

 一階のフロアではメーキャップショーも行われており、
 私は鎌田由美子さんの「リップ」をテーマにしたショー
 を拝見しました。「魔法の手」だった。かっこよかった。

 本日は14時と17時からファッションショーが開催され
 るようです。展示の方は25日まで。
| アート | 12:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
清川あさみ「男糸」展
JUGEMテーマ:展覧会

 昨日で終わってしまったけど、これ、観てきました。
 清川あさみ「男糸」展

 
131125_195355.jpg
 

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 面白かったです。
 男性の内面を歴史上の人物や神話の登場人物
 などになぞられた、ということで、窪田正孝くんが
 沖田総司、福士蒼汰くんがロビンフット、松坂桃李
 くんが森蘭丸、綾野剛くんが芥川龍之介、といった
 人物名のテーマタイトルがつけられていて本人と
 そのテーマに見合う刺繍が写真に施されている。

 個人的に気に入ったのは斉藤工さん、桐谷健太
 さん、綾野剛くん、あとやっぱり窪田正孝くん。
 福士くんは少年らしく可愛らしくて、あと瀬戸康史
 くんのも綺麗で良かった。

 図録にあたる本がこちら。

 

 欲しいな、とも思ったんだけど少々お高くて。
 でもたけるくんが載ってたら確実に買ってた(笑)。
| アート | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
さよならのあとで展
JUGEMテーマ:展覧会

 イギリスのヘンリー・スコット・ホランド著の
 「さよならのあとで」という一篇の詩に絵本
 作家の高橋和枝さんが絵を描いた一冊の
 本、その展示会を観てきました。

 阿佐ヶ谷駅南口の、CONTEXT-Sという、
 とても趣のある外観と内装のギャラリー
 でした。

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 自分のタイミングとして、詩の内容をじっくりと
 味わい、そして絵を観る、ということをすると、
 色々な感情が外に流れてしまいそうだったの
 で、いったん気持ちをばらばらにして、今日が
 昨日の続きでなく、一か月前の続きでもない、
 ただまっさらな一日だ、という心持ちで、深呼吸
 しながら一つ一つの絵を観て、詩を読みました。
 そして改めて気持ちを繋げて観賞するために、
 本を持ち帰りました。母にも見せたかったので。

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 手触りの良い、とても素敵な本でした。

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 この詩の言葉にあるように「死はなんでもないもの
 です。」というのは、そうなのだな、と理解はできて
 も実際に「なんでもないよ」と思ったり言ったりする
 自分ではまだありません。いつかそういう日が来る
 のかどうかもわかりません。姿も見えず声も聴けず
 触れることもできないなんてそんなの嫌だと地団太
 踏む自分しか想像できません。だけど、そう、それが
 今という時間に存在する確かな私であって、一方で、
 全てのものが出会い全てのものごとを理解する、時
 と場所があって、それにまるごと抱かれているのだと。
 そのことを実感できなくても、そう信じて、悲しみを手
 に乗せながらも空を見上げようと思います。
| アート | 13:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
そら展
JUGEMテーマ:グループ展
 
 以前「本の紹介」でご紹介した絵本作家の高橋和枝さん
 と石神照美さんという陶作家の方との二人展。
 茅場町の森岡書店にて。

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 お友達のくまちゃんと、仕事終わりでお邪魔してきました。

 森岡書店。
 初めて来たのですが、とても雰囲気のある古いビルの
 3階にある、ギャラリーと古書を売っているスペースで…
 (夜なのでうまく撮れなかった←いいわけ)

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 日曜日ということで入り口には鍵がかかっており、電話
 で呼んでくださいと貼り紙がしてあった(笑)。

201201081759001.jpg

 博物館とか昔の学校を思わせる、重々しい階段を登った
 ところに、そのスペースはありました。 

201201081746000.jpg

 石神照美さんの陶の作品は、三角の屋根の家や、四角いビル
 や、階段のある建物、など、人が住む集まる場所を小さくした
 オブジェで、そこに灯りがともっていたりして、本当に誰かがそこ
 にいてくれそうな存在感。ギャラリーに入った途端、ガリバー旅行
 気分でした。

 あの小さい階段をのぼってみたいなあとか、夜、知らない道をひとり
 で歩いてる時にいつかあんな灯りを見たな、とか、懐かしいような、
 寂しいような、不思議な気持ちになりながら、陶でできた街や集落
 を旅するかんじ。

 高橋和枝さんの絵は、日本画の描き方で描かれた作品(ということ
 はこれすなわち日本画ということなのだと思うのですが、そのあたり
 勉強不足ですみません…)で、絵本で見るふわりと甘い色合いとは
 また雰囲気が違っていて、全体的に曇り空だったりとか夜だったり
 とかいった暗めのトーンの色の作品が多かったです。でも、描かれ
 ているのは、くまが寝っころがって見る「夢」だったり、雨の日に嬉し
 そうに明るい色の傘をさした小さい子の足だったり、と可愛らしく、
 どこかユーモラス。

 高橋和枝さんが描いた「そら」の絵(一つ目の画像のポストカードに
 映っている作品)の下に、石神照美さんの作った陶の街をつくる、
 というテーマの「二人展」なのだそうです。

 でも本当に、夜の道を通って知らない場所に来たせいもあるのか、
 「ひとり旅の、寂しい方の気持ち」を味わえた。
 (とかいうと一緒にいてくれたくまちゃんには大変失礼な話なのだ
  が…でも何かの作品を観るときって二人でいても大勢でいても
  ひとりだからね…)

 どうしてだろうと思ったんだけど、高橋和枝さんの絵が、とても
 懐かしく寂しい色合いだったというのもあるし、それと石神照美
 さんの陶のまちがあまりにも人が住んでるっぽくて、屋根の下
 に誰かいそうで、灯りをともしていそうで、つつましく生活をして
 そこに時間が流れていそうで、だけどそこには絶対入っていけ
 なくて、みたいな気持ち?
 電車で夜の街を通り過ぎるときの気持ちとも似て。
 誰かいるのに誰とも出会えない。
 本当に、小さい人が住んでるみたいにしか思えないのに。
 
 和枝さんと、石神照美さんと、お二人ともギャラリーにいらした
 ので、少しだけお話をすることができました。
 それで「私が岡田くんのファン」という話になり(笑)。

 「私も好き、というか興味があるんですよ」と石神さんが仰るので
 なぜかと聞くと「岡田くんて、緑の小人が見える人なんでしょう?」
 とお答えになりました。

 ごめんなさい、私、岡田くんが「小さい人が見える、見えた人」なの
 は聞いて知ってるんですけどそれが「緑」かどうかはちょっと覚えて
 ないのですが、まあそれはともかく、石神さんも「小さい人が見える」
 人なのだそうで、その話を聞いた時に衝撃を受けたんだとか。

 なるほど、それで小さい人が住む町を創っていらっしゃるのですね
 と言ったら「エッ!?」と今まで気づいておられなかったようなのが
 面白かったです。作品を創る動機というか中心の部分というのは
 意外とご本人はそんなに自覚されてないものなのかも。
 見る側としては「小さい人が住んでる家」としか思えなかったのに。

 私も本当に昔から、子どもの頃から、コロボックルとか小人とか
 妖精とか、なんでもいいんですけど「小さい人」に憧れてて、
 会いたいというかなりたいとすら思っていたのに、一度もお会いした
 ことはない。母の腹の中に「ピュア」ということを置き忘れてきた人間
 だもので。

 とてもいい展覧会でした。
 言っちゃうとありきたりだけど「心があらわれるような」。 
 私はいろんな大事なことを忘れている…。
 という最近よく思う、強く感じることを、この日も思った。 
 森岡書店という空間も素敵でした。 
 
 1月11日までの開催なのでご興味のある方はぜひ。

 http://moriokashoten.com/?pid=38210103

 
 お二人の共同作品であるカレンダー、かわいい。
 (毎年出されているそうです)

201201090835002.jpg
| アート | 10:30 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
松井冬子展「世界中の子と友達になれる」
JUGEMテーマ:絵画
 
 来年3月までの開催なので、年が明けてからでもいいかな
 と思っていた。けど、先日のユーミンとのクロストークを聞い
 ていたら一刻も早く観なきゃ、という気になり。
 
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2011/matsuifuyuko/

201112211326000.jpg

 冬枯れの、横浜美術館周辺。

201112211508000.jpg

 以下まとまらない雑感のようなもの。
続きを読む >>
| アート | 13:59 | comments(5) | trackbacks(0) | pookmark |
「松任谷由美×松井冬子」クロストークイベント
JUGEMテーマ:絵画
 
 日本画家松井冬子氏の、初の大規模な個展となる、
 「松井冬子展 世界中の子と友達になれる」が、今月
 17日から横浜美術館にて開催中です。

 その関連イベントの一つである対談企画。
 「松任谷由美×松井冬子」という組み合わせでのクロス
 トークイベントに参加してきました。

 会場は横浜美術館のレクチャホールという所でした。
 (こんなスペースがあったんですね…)
 開始が19時からで、この時間美術館自体は閉館している
 ので、もちろん真っ暗。レクチャホールの入口だけは明るい
 けど、他の照明は全部落ちていて、なんか妙な感じでした。
 夜の学校的雰囲気とでもいいましょうか。

 開始時間よりおよそ10分押しで始まる。
 (お二人の準備が遅れてる、とのことでした)
 最初に司会進行役の女性の方がステージに立たれ、松井冬子
 さんが呼ばれて出て来られて、それからユーミン、という順番で
 の登場だったのですが。

 私はそのー、ぶっちゃけユーミンの曲には思い入れのあるもの
 はあっても、ユーミン自体にはさほどない、というか…。
 コンサートに行ったことはもちろんないですし、行きたいと思った
 ことも特にないですし。というのはクリエイターとしてのユーミン
 には興味があっても、パフォーマーとしてのユーミンにはさほど
 興味がない、ということなのかな、と。

 なのでこのイベントも「生ユーミンが見れる」という体験はもちろん
 貴重だから楽しみではあったけど、まあどちらかといえば、松井
 冬子さんを拝見するのが目的だったり。
 生松井冬子氏はやのみにさんに誘ってもらって一緒に行った成山
 美術館での被災地支援オークション展の際、会場にて応対をされ
 ていたので、かなりの至近距離で拝ませていただいたことはあったり
 するのですがやはり美人は何度でも見たいものですから(笑)。

 着物姿の松井冬子さんは、彫刻か、人形か、という美しさで
 (…というと誰かみたい笑)また、艶やかでした。
 しかしながら、ユーミンが登場した途端、なんか息を吞んだ。
 グワシッと心臓を掴まれた気がしました。
 (ありきたりな表現過ぎて申し訳ない…)

 ユーミンも、着物姿でした。
 朱色、というのかしら、そういった色合いの地に白のいわゆる
 タータンチェック柄、その上に赤地に黒のタータンチェック柄
 のストールをさらっと羽織り、それをキラキラ光るクリスマス
 ブローチで留めていて、半襟は黒地を見せている。髪は上の
 方でラフにまとめたパーティスタイルといったかんじ。

 着物は手織りの黄八丈(と仰っていた気がするのですが、色
 は黄色ではありませんでした。朱色というか赤の黄八丈という
 のもあるのでしょうか。そのあたり詳しくないのでよくわからず。
 御存じの方いらしたら教えてほしい…)というもので、オシャレ
 だけど決してよそ行き風のものではなくカジュアルな、普段着
 のような、でもそれを本当に可愛らしく粋に着こなされてました。
 (お家が呉服屋さんだったそうですね。糸子じゃん笑)

 着物で現れると思わなかった意外性というのもありつつ、着こ
 なしが素敵だったのもありつつ、とにかくたたずいまいというか
 オーラというか存在感がすごくて。
 出てきた瞬間「パシィィィッ!」っていう音がした、みたいな。
 それになんとなくユーミンに「アンニュイな」イメージを持ってて、
 だから「アンニュイに」現れるのだと思ってたのに、ひまわりの
 ような輝く笑顔で、なんかそのまあるく微笑んだ顔を見てたら
 意味もなくウルッときちゃった。
 
 すごい。これが長年スターの座にいる人の輝きというものなの
 ですね。なんていうか、光度が違うわ。光の量がハンパないわ。
 それからもう、ユーミンから目が離せなくなってしまいました。
 美しい松井さんのことも見たいんだけど、「目が、目があああ!」
 というかんじで、ユーミンから視線を引き剥がせないの。
  
 年の瀬にええもんみたで、で満足してしまって、肝心の対談の
 内容はあまり覚えていません。

 で終わるのも何なので、かろうじて覚えている印象的なお話
 をいくつか。

 展覧会のタイトルにもなっている「世界中の子と友達になれる」、
 この絵(←こちらのページで全体像が見られます)の中に藤の
 花にまぎれるようにひっそり描きこまれているのは大量の蜂。
 この作品を制作する際にはスズメバチを駆除したものを蜂の巣
 ごと送ってもらって、デッサンしたんだとか。さらに、専門の人に
 お願いして、生きたスズメバチももらってきて、しばらく飼って
 生きてる姿を描いた、と。

 また、熊本の農業系の学校で「子牛の屠殺から解体」に立ちあい
 それを絵にしたそうなんだけど、その時にちょうど別の小屋にて、
 「子羊がカラスに顔を半分以上食われて死んだ」という事件が起き、
 「これも描く?」というオススメもあって、その子羊の死骸をそのまま
 冷凍保存してアトリエに送ってもらった、今現在もその死骸がアトリエ
 に凍った状態で保存されている。

 …って、なんかグロいエピソードばかりになってしまいましたが(笑)。
 まあでも、お二人の話によれば「それを怖いとかグロいとか感じる方
 が歪んでいる、死骸も内臓も真実であり美」なんだそうで。
 ごめんなさい。凡庸に歪んでいる私には、その領域にはちょっと…
 作品のため、芸術のため、だとしてもスズメバチを自宅には送って
 もらいたくはないし、顔を半分食われた子羊の死体と同居したくも
 ないです。

 スズメバチだの子羊だの内臓だの死骸にたかるウジ虫だのについて
 静かな様子で淡々と語りつつ、でも瞳をキラキラと輝かせてより一層
 美しく、やはりこの方は、松井冬子さんという方は、天才で第一級品
 のまさしく変態だな、と思いました(憧れと称賛をこめて…)。

 そのような制作秘話(?)などを中心に、あっという間に一時間
 過ぎてしまったのですが、松井さんとしては自分の話ばかりが
 長くて、スペシャルゲストのユーミンのお話があまり聴けてない
 のでは、どうしよう><みたいなことを大変気にされてるようで、
 アセアセしてる様子がなんか可愛らしかった。

 話が長くなる、というのは松井さんの場合、たとえば「A」という
 話題があった場合、1から10の要素と項目があったとして、
 それを1から順番に話を進めて10までを語らないと気が済ま
 ない性質なんだろうな、というふうに感じました。
 だから一つの話題が長くなる。
 すごく学者っぽい、研究者に多いタイプだと思う。

 たとえば自分みたいなアバウトでなあなあなタイプだと「A」
 という話題を振られたとして、話しながらあまり順序立てて
 説明できず1から5に飛んだりしつつ、聞き手の反応を見な
 がら、下手に空気を読んだりしながら、6とか7とかは省略
 でいいやとあきらめ、しかも9で終わってしまってもまいっか
 で済ませてしまう。

 でも学者タイプは、1の次は2、2を受けての3、というふうに
 順序立てて話しつつ、とにかく10まで行かないと話が終わ
 れないのです。9で終わるなんてもっての他なのです。
 という雰囲気を松井さんから感じた。

 話の流れの中で「そんなふうに説明しなくても見る方がただ
 感じたままでもいいんじゃない?」というようなことをユーミン
 が松井さんに仰ってて、松井さんも頷いてはいたけど、でも
 たぶん彼女にとっては「見る人が感じたまま」だけでは何か
 が足りないのだろうなあ。

 筆を動かす、色をつける、という作業は感覚であったとしても、
 その作品を生み出す動機としては、まず何らかの理屈があり、
 それを言葉を用いずに、絵で表現している。
 絵として出来上がったものも大事だけど、そこに至る思想で
 あったり、世に問いたいことであったり、そういう理屈の部分
 もとても大切で。なんかやっぱり芸術家って「右脳と感性」と
 いうイメージがあるけど松井さんみたいに左脳も一緒に用い
 る学者タイプの方もいるんだなあって。
 そこがまた面白いと思いました。
 もしかしたら日本画というのはそのようにして描くものなのかも
 しれないですが…そのへんも不勉強なのでよくわかりません。


 学者、といえば上野千鶴子さんが客席にいらしてました。
 真っ赤なニットのお洋服に白いベレー帽、帽子には赤い花
 が描かれていて、パッと目を引く出で立ちでした。
 紹介されて、ちょっと壇上に上がり御挨拶をされてました。

 ところでこれは余談なのですが。
 
 上野さんが壇上に上がられて、司会進行の方は慌てて
 御自身が座ってた椅子をすすめられ、ユーミンは奥に
 むかってもう一つ椅子を持ってきてくれるように頼んだり
 していたんだけど、上野さんは「私は本日、ギャラをいた
 だいていませんので、これで失礼いたします」とさらりと
 爽やかに仰って、壇上からすぐ下りてしまわれました。

 また、ユーミンが話の中で出てきた「アニバーサリー」を
 ちらっと一節だけ歌ってみせてくれた、という嬉しいアクシ
 デント的な一幕がありまして、その時にこれもさらっと、
 「あれ、ちょっと、お金もらわないといけなくなっちゃう」と
 笑って仰っていて。

 なんかすごい「へーっ!」って感心しちゃったんですよね。
 一流の人というのは、さらっと嫌味なく、お金の話をするもの
 なのだなあ!って。

 私はあの、お金は大好きなつもりなんですけど(笑)お金の
 話をするのが大変苦手で。それで営業というものも大嫌い。
 たとえば「私はこれくらいいただけないと困る」とかそういう
 ことが自分からなかなか言えなくて「言い値でいいや」とか
 「相手から値段の話をしてくれないだろうか」とか思ってしまい。

 でもそれって謙虚なようだけど、まず自分の価値を見下げて
 いるし、お金について話すのは恥ずかしいと感じている、という
 ことなのではないかと。
 お金について書かれているどんな本にも「お金を汚れたもの
 とか恥ずかしいものと思ってる人のところにお金は来ません」
 「自分を無価値だと感じている人にはお金は入ってきません」
 ということが基本として書いてある。
 
 うーん、そっかあ、真理だわ、と思いました。
 うわべだけの「お金大好き」じゃダメなのね。
 いや、ほんと余談ですみません。

 対談は面白く興味深かったし、松井冬子さんはやはり鬼百合
 とか胡蝶蘭を思わせる凄味のある美しさで、ユーミンのスター性、
 存在が放つきらめきにはとにかく圧倒され、という楽しく充実した
 一時間でした。

 この日は仕事終わりでイベントの開始時間ぎりぎりにに駆け付け
 たので展覧会自体まだ観れていないのです。
 近日中に、なんとか観たいです。

 来年3月18日までなので、ご興味ある方はぜひ。
| アート | 10:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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